高等学校卒業と自立に向けたトータルサポート 通信制課程

理事長ブログ

2019年05月05日

その他

GW期間中、イスラエル外務省主催の国家プログラム「ヤング リーダーシップ プログラム」にご招待をいただき、参加させていただきました。

GW期間中、イスラエル外務省主催の国家プログラム「ヤング リーダーシップ プログラム」にご招待をいただき、参加させていただきました。

AI等のテクノロジーの分野において、アメリカ・シリコンバレーと並び、世界トップクラスの技術力を誇るイスラエル。
テクノロジーで世界を変える、テクノロジーで社会課題を解決する国、イスラエル。
人口比率において、世界最多のノーベル賞受賞者を輩出しているイスラエル。
そんなイスラエルを、実際に訪問し、実際にこの目で見て、色んなことを学びたい思いで、今回参加させていただきました。

このプログラムは、自費参加でのプログラムでしたが、イスラエル外務省のアテンドで、普段なかなか見ることができない場所や聞くことができないお話を、沢山体験させていただけ、今後の人生において大きな転換期となるであろう、大変有意義な旅となりました。

一緒に旅を共にした仲間たちも最高でした。
私と同世代の方々ばかりでしたが、世界を相手にグローバルで活躍する方々で、彼らから本当に沢山の刺激をいただきました。
素晴らしい仲間に出逢えたことに心から感謝です。

もっと世界に目を向けたグローバルな発想を、日本の教育を始め、まちづくりの仕組みにも落とし込んでいくことが、これからの教育者にも政治家にも求められていると感じました。
そうでないと…、日本はこのままでは行き詰まってしまうことになると大きな危機感を感じました。

子どもたちにも早くこの感覚を伝えるべく、子どもたちにも、保護者たちにも、直接この感覚に触れてもらえるような機会を作ろう!今回出逢ったグローバルリーダーたちを福山に呼んでこよう!という次の目標ができました。

平成最後の日、そして令和最初の日をイスラエルで迎え、明仁天皇陛下の退位礼正殿の儀を、一緒に旅をした仲間たちと共に、生中継の映像配信で拝見させていただきました。
この新しい歴史の幕開けの瞬間を共にできた仲間たちに、心から感謝の気持ちで一杯です。

今回の旅の学びの中で、お伝えしたいことは山のようにありますが、それはまた私のオープンな講演会の際にお伝えをさせていただくこととし、ここでは抜粋してお伝えいたします。
と言ってもかなりの文章量になりますが。

今回一番学んだことは、多様性・ダイバーシティに対する国としての姿勢、と「失敗すること」に対する価値観の大きな違い、の2つでした。

イスラエルという国は、様々な背景を持つ人々の集合体であり、そのために多様な価値観を受け入れているのが、とても新鮮で、とても学びになりました。

女性の社会進出も活発であり、LGBTに対しても非常に深い理解がある国民性でした。
まさにグローバルな視点を学ばせていただきました。

それから、「失敗すること」に対する価値観が、イスラエルと日本は大きく違っていると感じました。

これは、家庭教育に根幹があり、子どもに自信を持たせること、子どもに任せること、意見をきちんと主張できること、それぞれの意見でオッケーであると認めあうこと、チャレンジすることは素晴らしいことであるということ、を家庭教育の中で、小さな頃から子どもたちへ親が教えているそうです。

その家庭教育が、イスラエル国民の強い自己肯定感や自尊感情の根幹に繋がっていると感じました。

それにより「失敗」を恐れないパーソナリティーの形成へと繋がり、どんどんと最先端のスタートアップ企業が起業されていくという循環が起きています。

スタートアップ企業へ投資する側も、「失敗」をしていない経営者は評価しないというスタンスで、失敗を重ねるからこそ大きな成功へ繋がるんだ!というスタンスです。

それにより、日本企業も70社以上、1700億円以上の投資を行っていますが、全世界からイスラエルのスタートアップ企業への投資が繰り広げられ、一度起業に失敗したとしても、何度も何度も再チャレンジができる仕組みが整っていて、人材の高レベルでの循環が起き、人材の流動性が非常に活発です。
そのため、世界の課題をテクノロジーで解決する企業が次々に誕生しています。

これまで10000社以上に合計1100億円以上の投資を成功させた、スタートアップ企業と世界中の投資家をマッチングするサイト運営をする「OurCrowd」を訪問させていただきましたが、まさに智の集合体であり、未来の世界がテクノロジーでどんな世界になるのかを垣間見ることができました。

やはりそこには、国全体としてのマインドがもたらす、再挑戦できる仕組み、人材流動性の優れた仕組みが根源にあると感じました。

この「人が再挑戦できる仕組み」は、私の教育観とも非常に大きくマッチしていて、日本にどう取り入れていったら良いのかをこれから様々な角度から考えていきます。

また、聖地エルサレムへの訪問や、現地の大学教授からの中東の歴史や現状に関する講義、ヤド・ヴァシェム (ホロコースト記念館)への訪問やホロコーストサバイバーの方との対話を通して、平和とは何か?国家とは何か?民族とは何か?宗教とは何か?法とは何か?を深く考える時間となりました。

テルアビブ美術館では、世界的に有名な写真家である杉本博司さんの個展が開かれていました。その他にも、シャガール、モネ、ルノワール、ロダン、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ピカソ等、世界の名画がこれでもか!と言うほどズラリと並び、イスラエル国民のアートに対する深い造詣の一端を見ました。
世界中の名だたるアート作品を拝見し、自分の中の感性を磨く時間となりました。

また、アメリカやフランス・パリなどで普及する電動キックボードのシェアリングサービスが、イスラエルでも都市部では普及し、みんなが当たり前のようにスマホアプリを経由して利用していました。
なので私も異文化体験ということで利用。
日本全体での導入は、道路交通法の整備などかなりのハードルがありそうですが、観光客にとってはかなり嬉しい移動手段であり、今後、観光施策としてのまちづくりの観点から、例えば特定エリアを決め、エリア内での導入を検討するのも可能性の1つだと実際に利用してみて感じました。

この他にも沢山の発見、学び、驚き、気付きがあり、貴重な経験となりました。

と同時に、外から見た日本の素晴らしさ、日本の優れていることも改めて知れました。

今回の旅のこの貴重な体験を、これからの教育やまちづくりにしっかりと反映させていくべく、これから構想を練ります!

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