理事長ブログ
-
通信制過程 東林館高等学校 TOP>理事長ブログ>不登校・登校拒否>思い出したくなる思い出を創る学校であり続ける
2020年09月26日
不登校・登校拒否
学校行事
思い出したくなる思い出を創る学校であり続ける
本日は、東林館高校の令和元年度後期生の卒業証書授与式。
本校では、子どもたちの置かれた様々な状況に対応するため、新入学については前期入学(4月)と後期入学(10月)の2つの時期の入学制度を、転校生については随時入学できる仕組みを整えています。
本日はその後期生の卒業式でした。
今日は5名の生徒が卒業。
これで今年3月に卒業した前期生111名と合わせて、令和元年度は116名の卒業生を送り出しました。
今年度で総卒業生数は1,576名となりました。
本校の生徒たちの多くは、本校入学前に様々な体験を通して傷ついてきた過去を背負っています。
傷付き体験は生徒から自己肯定感を奪っています。特に過去にいじめを受けた経験を持つ生徒は人に対する恐怖を感じています。
そんな生徒が本校の教育活動の中で、ここにいてもいいんだという存在感や自分だけじゃないんだという一体感を感じられることで、自分を許し認められ、自己肯定感が回復し、人と共感することを覚え、人への信頼へと繋がっていきます。
人への信頼が人への優しさを生み、人との深いコミュニケーションを作り、人とのかけがえない時間を創り出します。
そして、それらの時間の1つ1つが、社会の中で生き抜いていける自立への土台となっていくのです。
私たちは、生徒たちにとって本校での日々が、将来「思い出したくなる思い出」として、彼らの記憶に留まることができるような充実した時間を創り出すことを常に目指しています。
本校の教育を通して、心の成長と自立への土台づくりができた生徒たちは、将来、地域社会に溶け込み、地域社会と連携し、社会の未来を創り、社会をより良くできる人材へと成長していく可能性を持っています。
だからこそ私たちの仕事は、社会へより良い未来を提供するための責任ある仕事なのだと日々感じながら、教職員一同教育活動に励んでいます。
卒業生たちの光輝く未来へ願いを込めて、そして今目の前にいる子どもたちの人生が光輝く未来へと繋がるよう、引き続き教育活動に邁進します。
そのあとは、第7回 ふくやま不登校セミナー『支援現場から届けたい、不登校の子どもの思い』を開催しました。
この会は、不登校に対する学びを多くの方々と深めていくために、どなたでもご参加でき、不登校に関して無料で学習できる勉強会です。
今回は新型コロナウイルス感染症の影響も考慮し、初めてオンライン(Zoom)にて開催をさせていただきました。
コロナによる6月の休校措置の解除以降、本校には、不登校のご相談が相次いでいます。
8月後半からここまでの1か月で、福山本校だけで19名もの子どもたちが本校へ転校してまいりました。
例年にはない異例のことです。
それだけコロナによる変化は、子どもたちの心に大きな影響を与えています。
だからこそこの時期に、不登校セミナーを開催できたことに大きな意義を感じています。
引き続き子どもたちのために、第8回、第9回と続けていきます。